2.大腸がんの症状、兆候
一般的に早期がんではほとんどの方は症状がありません。よって早期に発見するためには大腸がん検診や精密検査が大切です。大腸がんと診断された方全体の27%が0期(ごく早期)であり大腸内視鏡による切除のみで完治しているというデータもあります。比較的治りやすい癌なので恐れずに定期的に大腸がん検診を受けましょう。一方、病気が進んでくると血便、腹痛、便が細い、貧血、便秘と下痢を繰り返すなどの症状が増えてきます。症状がある方はできるだけ早く精密検査を受けましょう。進行がんでもステージ2までに発見され十分な治療をうければ80%以上のかたが完治するとされています。特に注意が必要なのが痔を患っている方です。日常的に出血があると痔の出血と思いがちで放置してしまう方が多いのですが、実は大腸がんの症状であったという方をよく見かけます。血便、肛門出血は大事な大腸がんの兆候ですので、症状のある方は痔の診察をかねて早めの専門医への受診をお勧めします。
|