日本人に急増している大腸がん、大腸ポリープ、痔疾患を中心に診療いたします。便秘、下痢、腹痛などの日常的なトラブルの相談も行っております。内痔核の治療には負担の少ないジオン注射法を基本とし、各々の症状に合わせた治療をしています。大腸癌手術はガイドラインに準じ適切な術式にて行っております。必要に応じ化学療法も追加しています。
当院は平成30年1月より大腸肛門病学会認定施設に認定されました。
診療内容
大腸 | |
大腸ポリープ 大腸がん |
食生活の変化にともない 日本人に増えてきています |
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炎症性腸疾患 | 比較的若年者に発症する下痢・血便 (潰瘍性大腸炎・クローン病など) |
過敏性腸症候群 | ストレスの多い日常生活に 呼応して増えてきている |
便秘、下痢などの腸全般にわたる疾患・トラブルに対して診療・相談・治療にあたっています。診療に欠かせない精密検査である大腸ファイバーは下剤の服用や検査中の負担の多い検査ですが、当院内視鏡センターで消化器内視鏡専門医が担当し、吸収の早い炭酸ガスを使用するなど極力患者さまのご負担の軽減に留意して行っております。
大腸がん治療に関しては大腸癌治療ガイドラインを遵守し、外科専門医の執刀で負担の少ない手術を優先して行っております。極力手術後の除痛に努め早期回復、早期退院を基本としております。また化学療法や遺伝子治療薬も通院にて積極的に行っております。
肛門 | |
痔核 (いぼ痔) |
肛門トラブルの70%以上を占める 出血、脱肛(悪化すると戻せなくなる) |
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裂肛 (切れ痔) |
痛みと出血 (悪化すると肛門が狭くなる) |
痔ろう (あな痔) |
肛門部の腫れ、痛み、膿が出る (長期間放置すると癌化のリスクも) |
肛門トラブル全般(痛み、腫れ、出血、その他)に対応しております。痔疾患は日常の排便習慣の関与が強く、投薬と排便習慣の改善が基本的な治療です。病院の受診、診察に躊躇される方も多いですが、診察は区切られた診察室で横向きに休んでいただきシーツをかけて行います。痛みの強い方には無理な診察はしませんので、症状のある方は我慢せず早めにご相談ください。特に出血のともなう方は大腸疾患の可能性もありますので早めに診察を受けられることをお勧めします。内痔核の手術に関しては、もっともご負担の少ないジオン注射療法を基本として行っています。痔の種類、程度によって治療法も変わってきますのでまずはご相談ください。
センター長紹介
医学博士 外科
慶應義塾大学病院 平塚市民病院を経て現職
大腸肛門病学会専門医・指導医
慶應大学病院レジデント医師を15年以上手術指導
大腸肛門病センター受診のご案内
受付時間 | 午前8時30分-12時 | 午後14時30分-17時30分 |
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診療時間 | 午前9時-12時 | 午後15時-17時30分 |
受診可能日、担当医は下記をご参照ください。予約はなくとも受診可能です。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 川野勧 | 院長* | 川野勧 | 院長* | 院長* | |
午後 | 院長* | 川野勧 |
*センター長
大腸がんについて
1. 大腸がんとは
大腸がんは1985年以降増加傾向であり、日本人のがん死亡率では女性1位 男性2位(1位は肺がん)の頻度が多い病気です。一方5年生存率は60%以上、早期がんでは90%以上と比較的治りやすい病気ともいえます。特にごく早期(0期)で発見されると内視鏡治療のみで完治することが可能です。年齢別では男女とも40歳代以降、中高年に急激に罹患率が増える傾向です。
進行大腸がんの内視鏡画像
2.大腸がんの症状、兆候
一般的に早期がんではほとんどの方は症状がありません。よって早期に発見するためには大腸がん検診や精密検査が大切です。大腸がんと診断された方全体の27%が0期(ごく早期)であり大腸内視鏡による切除のみで完治しているというデータもあります。比較的治りやすい癌なので恐れずに定期的に大腸がん検診を受けましょう。一方、病気が進んでくると血便、腹痛、便が細い、貧血、便秘と下痢を繰り返すなどの症状が増えてきます。症状がある方はできるだけ早く精密検査を受けましょう。進行がんでもステージ2までに発見され十分な治療をうければ80%以上のかたが完治するとされています。特に注意が必要なのが痔を患っている方です。日常的に出血があると痔の出血と思いがちで放置してしまう方が多いのですが、実は大腸がんの症状であったという方をよく見かけます。血便、肛門出血は大事な大腸がんの兆候ですので、症状のある方は痔の診察をかねて早めの専門医への受診をお勧めします。
3.大腸がんの予防
大腸がん予防のためのお勧めは
- 習慣的な運動
- バランスのよい食生活(特に野菜 果物 食物繊維)
- 適正体重の維持 など
大腸がんは早期発見による治癒率が高く、便潜血検査を中心とした大腸がん検診を受けることで死亡率が低下することが示されています。40歳を過ぎたら大腸がん検診を年1回受けることが勧められます。またリスクの高い方には定期的に内視鏡検査を受けポリープのうちに切除を受けることも予防となります。