そけいヘルニアとは俗に「脱腸」とよばれる病気です。立った時やおなかに力を入れた時に鼠径部(足の付け根)の部分が膨らむのが典型的な症状で日本人では年間10万人以上発症する病気です。当院ではかねてより鼡径ヘルニアの手術に力を入れ、従来の手術法に加え平成29年5月より「腹腔鏡法」を導入し、これを機にそけいヘルニアセンターを開設いたしました。日帰り手術から3泊4日まで患者さまのニーズに合わせて行っております。

当センター 三つの特長

  1. 日帰りや短期入院から3泊4日まで患者様のニーズにあわせます。
  2. ベテラン(卒後20年以上)の消化器外科専門医が手術を担当いたします。
  3. 「鼠径部切開法」と「腹腔鏡法」が選べます。

鼠径ヘルニアとは

俗に「脱腸」と呼ばれる病気です。立った時やおなかに力を入れた時に内臓(腸など)が膨らんで、鼠径部(足の付け根)の部分にふくらみがでてくるのが典型的な症状です。痛みは伴わない事が多いですが、出始めは痛む事もあります。膨らみは横になると戻る事が特徴です。日本人では年間10万人以上が発症して珍しい病気ではありません。男性では大きくなると陰嚢まで腫れてきます。

ヘルニアの原因

鼠径部(足の付け根)は構造上弱い部分があり、加齢により組織が弱ってくると発症すると考えられています。成人では男性に多く、40歳台以上になると増える傾向があります。立ち仕事の方、重いものを持つ方、肥満の方、便秘でいきむ方、喫煙者などに発症しやすいようです。時間とともに次第に大きく成る事が多く、まれに出た腸が戻らなくなる(嵌頓:出っぱなしで戻らない事)になる事があり、強い痛みや嘔気、嘔吐を伴う事があります。放置すると腸が壊死する事もあり、整復ができなければ緊急手術になる事があります。


ヘルニアの治療

鼠径ヘルニアは薬やヘルニアバンドでは治りません。治療は手術のみとなります。嵌頓を起こすと大変なので症状のある方は早めに診察を受けましょう。当院では手術方法として、患部の上を切開する「鼠径部切開法」とおなかに3か所穴をあけて手術をする「腹腔鏡法」の2通りを選べます。それぞれメリットとデメリットがありますので主治医と相談して手術方法を決定いたします。


入院期間・日帰り手術等

当院では患者様のニーズに合わせ日帰り入院から3泊4日まで選ぶ事ができます。年齢や体力、社会的背景により入院期間は相談させていただきます。

センター長紹介

川野勧

消化器外科専門医

そけいヘルニアセンター受診のご案内

受付時間 午前8時30分-12時 午後14時30分-17時30分
診療時間 午前9時-12時 午後15時-17時30分

受診可能日、担当医は下記をご参照ください。予約はなくとも受診可能です。

 
午前 川野勧* 院長   川野勧* 院長 院長
午後 院長   川野勧*    

*センター長

★小児鼠径ヘルニアには対応しておりませんのでご注意ください。